ドコモが,本当の意味での4Gの実用化に向けた技術の開発に成功したとのことです.なんと,ケータイの通信なのに一台当たり1Gbps以上のダウンロード速度を出すとのことです.現在提供されている下手な固定線(光ファイバー)よりも早いですね.
ドコモ、アンテナ1本で4本分の Smart Vertical MIMO 開発。「ホンモノの4G」LTE−Advancedへ前進
japanese.engadget.com/2013/11/15/1-4-smart-vetical-mimo-4g-lte-advanced/
1本で4本のアンテナとして機能する
従来はアンテナが4本必要だった3G LTEに対して,新しい技術では,見かけ上は1本のアンテナとして構成する事ができるので,コンパクトなデザインとなっています.高速にかつ安定してネットワークを繋ぐために,アンテナを立てる場所というのはとっても大事です.しかし,地震大国日本においては安全における場所が足りず,4本のアンテナを立てるということは難しいという課題がありました.今回のSmart Vertical MIMOという技術は,通信速度だけでなく,設置場所の問題も解決できるという一挙両得な技術なのです!
auやSBの「4G」はニセモノ
ソフトバンクやauなどは,技術的には正しくないのに,4Gという言葉をマーケティングのためにあえて使っていました.それによって,表面上の最先端をアピールしてきたのです.しかし,ドコモはそういった単語はあえて使わずに,愚直に研究開発を行って,堂々と4Gといえる技術開発を進めているところが評価できます.
また,技術は買ってくればよい,などとという人もいますが,今私たちが日本国内でスマートフォンを世界で最も快適にかつ安価に使えるのは,世界としのぎを削って研究開発をして,技術を買ってこなくてもサービスを提供できるように努力してきたからこそです.もし海外から技術を買ってきたとしたら,今のような価格帯で,今の品質を提供することは難しいのです.また,海外に国内のインフラ技術を掌握されるということは,国防や外交面でも良いこととは言えません.
インフラの長期的開発に期待
インフラ業界の研究開発というのは十年単位でかつ莫大な投資が必要な取り組みですのでなかなか評価が難しいです.しかし,ドコモがしっかりと継続的に技術革新を進めている姿を見ると,多少利用料金は高いですが,投資と思って使い続けてみようという気になります.今後の技術開発がどのようになっていくのか,注目していきたいです.
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