今年は行きたいと思っていたMakeGood Design Awardなどに参加できて,とても創作欲をかき立てられる年となりました.しかし,これらの展示会に参加してみると,すっかり3Dプリンタ技術が個人で使えるレベルまでコモディティ化してきたなと実感しました.そんな中で,プリンタ技術だけではなく,3Dスキャナ技術もとっても安価に,個人で簡単に使える時代になってきているようです.

3Dスキャナが399ドルで発売、しかも3D Systemsから – Akiba watch

3Dスキャナが399ドルで発売,しかも3D Systemsから発売されるそうです.このような安価な3Dスキャンやプリント技術が発達してくると,今まで想像できなかったような使い方が考えられるようになりますね.例えば,流体シミュレーション結果を3Dプリンタで印刷するなど,アート方面での活用なども増えてきています.また,自分の姿を3Dスキャンしてもらって,フィギュアを作ってもらうとか想い出作りとしての3Dプリントなども面白いですよね.他にも,スキャン業界ではプロ向けに世界遺産を丸ごと3Dスキャンするといった技術なども出てきています.また,まだ基礎研究段階ではありますが,箱をかぶせるだけで1秒以下で3Dスキャンできる技術も研究開発されており,子供が虫を捕まえるぐらいの感覚で3Dスキャンをできるような世界が生まれつつあります.こういった3Dスキャン技術とARが組み合わされば,いよいよ電脳コイルのような世界も夢ではないです.

このように,3Dの世界はもはや画面内のものではなく,現実の日常生活にどんどん近づいてきているのです.私が高齢者になるころには,虫網をもって走り回る子供と同じぐらいの感覚で,3Dスキャナを持って町中を走り回る子供があたりまえにいるような世界になるかもしれません.