JAWBONE UPとか、hitoeとか、少しずつライフロギングが一般大衆に広まりつつある気がしています。

現在の主な用途は、健康管理とか、ライフハックだったりすると思うのですが、少し考え方を帰ると、これらのライフログはIoT(Internet of Things:モノのインターネット)時代の、新しいユーザインタフェースとして使える可能性高いです。IoTの世界では、モノがあらゆるところにあるので、いちいちユーザインタフェースを用意すると操作系が爆発してしまうので、新しいインタフェースが必要です。

例えば、少し前にGoogleに買収されたNESTという家の空調を自動的に、良い感じに調整してくれるサービスがあります。家にいるユーザが、どの時間帯にスイッチを入れたか、何度ぐらいに設定したかを学習していくことで、自動調整を可能にします。なのでユーザインタフェースは非常にシンプルにできています。

では、これらのモノ達が人のライフログを使えるようにしたらどうなるでしょうか?

まず、エアコンの温度調整について言えば、発汗、体温、心拍などをベースにしてその人が熱いのか寒いのかがわかります。また、いつエアコンをつけるかは、家に帰ってくるのがGPSでわかっていれば家に着く前に最適な温度に調整できます。

眠くなってきたことがわかれば、照明の明度を落としたりもできるでしょう。逆に眠いけど眠りたく無いときは、目が覚めるアロマを炊くことだってできます。

他にも料理などについては、レシピを検索するときにその人の健康状態と過去の食事履歴がわかれば、今日食べたいであろうものを自動で検索できます。

このように、自分のライフログがモノとのインタフェースとなり、対話することができる世界がすぐそこまできています。ライフログはビッグデータなどの文脈で注目されていますが、ユーザインタフェースやインタラクション分野においても、非常に注目をする価値のあるものだといえます。