ケータイのバッテリー残量はいつも気がかりな存在ですよね.IGZO搭載のAQUOS Phoneがそれなりに売れているところを見ると,その需要の高さがうかがえます.そんなバッテリー問題を解決できるかもしれない技術が開発されようとしているらしいですよ.

米デューク大学、Wi-Fiの電波を高い効率で電力に変換する装置を開発
hardware.slashdot.jp/story/13/11/10/0849225/

Wi-Fiがある所ならケータイの電池を気にせず使えるようになるかも

簡単に言えば,Wi-Fiの電波から電力を取り出せる技術が開発されたということです.現在ケータイキャリア各社が取り組んでいる施策もあって,首都圏でWi-Fiの電波が捕まえられない所なんてほとんど無いですよね.もしこの電力変換技術が実用化されたとすれば,Wi-Fiの有るところであればバッテリー残量を気にせずにケータイを使えるようになるかもしれません.Wi-Fiの電波は誰も使わなくても,どうせ消えて無くなってしまうものなので,上手く電力として活用できたら素敵ですよね.

バッテリーを持たない超小型通信機器が実現できるようになる

また,バッテリーはデバイスにおいて物理的に大きな割合を占めるものです.しかし,この技術があればバッテリーレスの小型デバイスを設計できるようになります.Wi-Fi環境下であれば,超小型のデバイスがバッテリー残量を気にせず,充電も必要なく使えるようになったとしたら?今までに考えられなかったような通信機器の世界を想像することができるでしょう.

例えば,小さなセンサデバイスを建物内に散りばめて細やかな空間情報を収集するとか,全ての持ち物に小型のデバイスを付けて位置情報を管理するとか,そういったことも容易にできるようになるでしょう.家の中であれがない!といった事態が無くなる時代がくるかも知れませんよ!

 

今後の,ユビキタスコンピューティング分野の発展がとても楽しみになる技術革新ですね.学術界に大きな影響を与えると思うので,どのような変化が起こるか注視していきたいものです.