日々生きていると、色んなことをやらなくてはならず、並列に色々な作業をこなす必要がでてきます。ときには仕事が回せないので、誰かにお願いしたりしながら、自分の仕事を取捨選択していきます。

しかし実態として、上手く仕事を捌き切れず、潰れてしまう人がいます。また、潰れないにしても、本懐ではない仕事を沢山引き受けて忙殺される人もいます。周りに仕事量的には少ない人がいるにも関わらずです。なぜそのようなアンバランスなことが起きてしまうのでしょうか。

その一つの要因に、やりがいの存在があります。やりがいとは、何かを行っているとき、達成したときに得られる快感のことです。このやりがいが、目の前にある仕事を引き受けてこなしていく上で、得やすいのです。

引き受け仕事は、相手が与えた仕事、つまり達成したら喜ぶ相手が見えています。また、どんな結果が得られれば正解かが分かりやすいので、ゴールに向けて仕事を組み立てて進めやすいのです。そのため、やればやるほど仕事が進んでる感、達成感を得やすいのです。

そして、一度そのやりがいの中毒になると、そのやりがいが無くなることに不安を覚えるようになります。そのため、大きなプロジェクトを任せられているのに、他の些細な仕事を次々と引き受けて、パンクしてしまったりするようになります。結果として、どっちつかずで中途半端に終わりやすくなります。

やりがいの罠にはまらないためには、自分のミッションステートメント、つまり何のために自分が仕事をするのか、何を成したいのかをよく考えて仕事を選んでいくことが重要です。

もちろん、どうやっても引き受けなければならない仕事もあります。それでも、ミッションステートメントが明確になることで、その仕事が自分にとってどういう位置づけにあるのかを理解しやすくなり、仕事への力の入れ具合を調整しやすくなります。

やりがいは、人にとって必要不可欠な要素なのですが、上手く活かさないと自分を消耗させてしまう原因にもなります。ミッションステートメントを定めるなどして、上手くやりがいを扱えるよう工夫したいですね。