片付けないといけないときに限って、懐かしいものを見つけて、片付けが捗らないとか良くありますよね。逆に、やらなければならないことがあるときに限って、なぜか掃除がしたくなったりもします。

普段から整理をしていないと、そういうことが起こりやすくなります。整理する時間を惜しむことで、確かに一時的に時間的な余力を得られます。しかし、日々整理しておかないと、結局いざというときに整理に時間が取られて、本来の力を発揮できなくなったりします。

また、やることを整理していないと、自分のキャパシティを超えて仕事を引き受けてしまったり、やらなければならないことが後回しになったりします。さらに、せっかく隙間時間ができたとしても、その隙間にあった仕事を自分でアサインできず、中途半端な作業になり、効率と質が著しく低下することもあります。

モノの整理に関しても同様です、普段から整理しておかないと、いざというときにモノが見つからなかったり、使いたいのにメンテナンスが不足していたり、といった状態に陥りがちになります。また、使わないモノが散乱していると自分の作業を阻害することすらありえます。例えば、勉強しなきゃいけないときに、片付けをしたくなる状態がよい例といえます。

そのようなことを防ぐためには、普段から時間を割いて、コトやモノを整理することが不可欠です。今日は簡単に整理の仕方を紹介します。

まず、モノについては自分の行動動線に合わせて整理します。動線はいくつか考えられますが、発生頻度が多い順に整理して、優先的に空間を使います。頻度は低いものの、クリティカルに必要なモノの場合は、インデックスだけを用意して、モノ本体は別の場所に格納します。重要だからといって見える場所になんでも置いておくと、あっという間に空間が食い潰されます。

次にコトについては、基本的には実行優先度順で整理します。実施が困難なものでも重要なものは先に実行します。そうしないと、小さな仕事に忙殺され、やるべきことがやりにくくなります。ただし、納期は無視できないので、デリバリーは常に記録し、確認できるようにしておきます。また、可能であれば実行時間も見積もって整理しておくと良いでしょう。これにより、隙間時間で仕事をこなしやすくなります。

整理の基本は、必要なときに呼び出しやすく、そして使いやすくしておくことです。整理することで、外在化できるので、必要なとき以外は忘れていることが可能です。そうすることで、脳の負荷を下げられます。

慣れないうちは整理作業には時間がかかります。しかし、整理は慣れてしまえば定型作業ですので、どんどん効率化できます。最近はTODOアプリや、リマインダーアプリなども充実していますので、ぜひ活用してください。

整理に慣れれば、整理する時間を惜しむよりも、かならず効率的に時間を使えるようになります。結局いつかは整理が必要になるのですから、積極的に整理を活用しましょう。