新入社員の時に,上司や先輩に「なまいきだ」「愛嬌がない」と自分の態度を散々人前でもけなされた.そして「仕事が遅い」「ミスが多い」などと不得手なところをバカにされ続けた.

上司や先輩に繰り返し言われ続けた言葉の数々は,次第に私自身の残念な部分に目を向けさせ,私自身がそれにとらわれるようになっていった.

おかげで,会社で仕事することが苦痛になった.成果は数えられるほども出していないいないが,どれも中途半端な仕事で,自分がやったと堂々といえないものばかりだ.仕事で不得手なものは不得手のまま,人目につかないように,できるだけ仕事をしないですむように生きてきた.

そんな卑屈な自分が嫌でたまらなかった.

そして後輩が配属された.

配属されてから決めていたことがある.

絶対にほめてほめてほめよう.

絶対に「よくやった」「頑張ってる」「大切な人材」と言い続けよう.

おかげで後輩は器用ではないけど,とても一生懸命頑張ってくれる.本当にかわいくてかわいくて仕方がない.

7年目になった後輩は,今も夜の飲み会などで「ちゃんとやれてますか??」とときどき聞くので「うん,とっても頑張ってくれている」というと,「ありがとうございます!」といって嬉しそうに酒を飲む.

物覚えが悪いらしく,仕事はそんなに早くないし,できも完璧とは言い難いけど,いつも「よく仕事してくれてる」「上手くできるようになった!」と褒め,応援し続けた.

新しい仕事をやらせても,上手くできないことも多いけど,「がんばってた!」「ここは上手くできた!」とほめる.本当にそう思ってるから.

そうしたら,決して仕事が出来る秀才な人材ではないけれど,新しい仕事にも果敢に,一生懸命チャレンジする勇敢な人材になった.

期末の上司との面談では「あいつは度胸があるし,真っ先に仕事に飛びついてる」と上司が褒めているのを教えてもらった.

先輩や上司は,後輩の残念な部分を後輩にとってのスティグマにしてはいけない.

後輩には,自分自身を存分に生き切ることができる力がある.

成長したある日,後輩が自分自身を見つめたとき,自分の中に残念な部分をみつけてしまかもしれない.

その時までに・・・

先輩として,「お前はだめだ」と烙印を押して後輩の人生の邪魔をしないように

精一杯応援して,かわいがって育てていきたい.

そうすれば,自分のなかの残念な部分をみつけたとしても,それを乗り越える力を備えた自分がいることに気づけるはずだ,と信じている.

補足:

今回の記事は下記を改変した記事です.記事を読んで,会社の教育も似たようなところがあると思ったので書きました.

自分のなかの残念な部分に気づく、その時までに

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