ユーザインタフェースを考える上で、アニメーションの重要性が日に日に増しています。

主な理由は二つで、情報が増え続けていることと、画面が小さくなってきていることが大きいです。

少し前に比べると、自分たちが日々触れられる情報は爆発的に増えているし、それにアクセスするための手段も増えています。その結果、操作の手順が増えてきています。もちろん、操作系がわかりやすく、簡単になっているので、そこまで手間には感じないと思うのですが、確実に手順は増えています。

次に、昔はパソコンで操作していたようなことを、スマホで操作したりという機会が増えています。さらにはウェアラブルまで来ています。その結果、一度に表示できる情報が減ってしまいました。なので、情報を減らすか、画面遷移をふやすしかありません。ただ、先ほども述べたように、情報は増え続けているので、削るのには限界があります。

ということで、結果として画面遷移が増えるわけです。画面遷移をすると、遷移したときに迷子になるユーザが発生します。遷移回数が増えるほど、迷子になりやすくなります。では、この問題をどう解決するか?

そこで、アニメーションが大事になるわけです。遷移の途中にアニメーションをいれて、どう遷移したかを分かりやすく表示することで、迷子を防ぎます。また、完全に画面遷移ではなく、少しだけ前のページを残すことで、そちらに戻れることを示したりすると、さらに迷子を防げます。

このように情報の多さと画面の制約によって、画面内遷移とアニメーションが重要になってきているのです。単に端末にパワーが余ってるとか、綺麗とか心地よいとかだけでなく、ユーザビリティの観点からも非常に理にかなった話なのです。

だからこそ、ここまで普及するのでしょうね。今後もこの流れは加速するでしょう。自分もうまくデザインにアニメーションを取り入れていきたいものです。