つい先日電車に乗っているときに,孫がいそうな50歳後半ぐらいの奥様方が楽しそうに会話をしている様子が目に入ってきました.全員がスマートフォンを持っていて,手にスマートフォンを握りしめていたのがとても特徴的でした.
会話の内容としては,最近遊んでいるスマホのゲームでどんなことができるようになったとか,スタンプがとれたのよ,などと楽しそうに話をしています.他にも,お友達からもらったプレゼントを開いて嬉しそうスマホのカメラで撮影したりと,会話と所作だけを見れば女子高生のようです.
さらに,少し会話が落ち着いたところで,一人の奥様がLINE POPをプレイし始めると,ものすごい勢いでフリックして高得点をたたき出し始めます.他のお友達といえば,手慣れた様子でLINEを立ち上げ,お友達とメッセージのやりとりをしていました.彼女らはスマホというICTを活用し,とても楽めているように見えました.私は彼女らのような存在を想像したことが無かったので,とても良い意味でショックを受けました.
人というのは年を取ると新しいことを始めたりすることに抵抗感を感じるようになっていきます.今はスマホというICTも抵抗感を感じられるような位置にいます.しかし,デザインの力によって,スマホを含むICTが本当に使いやすくなっていけば,逆に何かを始める抵抗感を小さくし,より多くのことを始めることを支援できる存在になり得ると感じました.
少しずつですが,スマホを含むICTは人々の生活にとってあたりまえになろうとしています.何年か後にICTが全ての人々にとって,真に当たり前になったときに,どのような世界が拓けるのでしょうか.とてもわくわくします.
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