最近ではスマホは色んな機種が出ていて、何を基準に選べば良いかよくわからなくなってきました。一昔前のスマートフォンであればiPhoneが一番良かったように思うのですが、最近では一概にもそうは言えなくなりつつあると感じます。

そもそも、iPhoneが市場を席巻したのは、一体何が良かったからなのでしょう?その理由として、例えば、学習が少なくても使える、シンプルで統一感のあるユーザーインターフェイスと、描画の美しさとアニメーションの滑らかさが挙げられます。加えて、iTunesと連携した使い勝手の良い楽曲管理、App Storeによる単一プラットフォームからの信頼性の高いアプリ提供なども理由として挙げられるでしょう。

Android(Google)勢はこれらのiPhoneの特徴を徹底的に分析し、改善を重ねたことで、Androidのユーザーインターフェイスは4.x系になってからかなり良くなりました。また、ハードの進化とプログラムの最適化によって、アニメーションなどもiPhoneに劣らないレベルで描画できるようになっています。さらには、開発者向けにユーザーインターフェイス開発用のライブラリ群であるMaterial Designを投入しました。これにより、デザイナーではなくてもハイクオリティなユーザーインターフェイスとアニメーションを、簡単にアプリで実現することを可能に(強制)しました。

加えて、Google Playの使い勝手も向上してきています。アプリの量や質についてはまだ及ばないところもありますが、Androidならではのアプリも増えつつあるように感じます。Appleのような完全な囲い込み型のプラットフォームを好まない人たちにとっては、なかなか魅力的な状態になったといえます。このように、ハード的にもソフト的にも、プラットフォームとしてもAndroidとiOSの間の差は埋まりつつあります。

では、そんな時代に何を基準にスマホを選べばよいのでしょうか。一つ、重要な基準となるのは、スマホが自分の使い方に合うか、ということです。ちなみに、よくわからないから全部入りを選ぶ、というのは危険です。全部入りのスマホはユーザーインターフェイスが複雑になりますし、一つ一つの機能が限られた処理能力を奪い合い、性能が活かしきれなくなりがちです。

ということで、用途と機種について少し考えてみましょう。例えば、移動が多く片手で使いたいなら小型(大体3.5インチから4インチ)で軽い端末、例えばXperia A2などがオススメです。写真を撮るのは好きだけど本格的なカメラはいらない、という方はXperia Z2など高機能なカメラ(とソフト)が搭載されていることが重要でしょう。または、主に家でインターネットビデオを楽しみますという方であれば、大画面のスマートフォンのXperia Z ultra(6インチ)や、いっそnexus7(7インチ)やiPad mini(7.9インチ)などのミニタブレットでも良いかもしれません。外出が多く、充電できる機会が少ない、という方であればバッテリーの持ちが良いIGZO搭載スマホが一番でしょう。高機能なゲームをバリバリ楽しみたい方なら、Galaxy 5sなどハードウェアスペックが非常に高い機種を選ぶべきです。逆に、通話とメールができればいいというなら、超安価な低スペックのスマホで全く問題ありません。また、初めてスマホにしたいけど、使いこなせるか不安という方は、らくらくスマホやシンプルスマホがオススメです。

このように、何をしたいかによって適したスマホは異なります。なので、自分が普段どのようにスマートフォンを使うのかを省みることが、自分に合うスマホを見つける近道になります。ちなみに、もっと使いこなしたい!という場合には、ショップ店員ではなく、知り合いの詳しい人に教えてもらう方がよいです。店員さんは売ることが目的なので、使いもしない機能を魅力的に話してしまうので少し注意が必要です。また、詳しい知人に聞くにしても、自分と趣味趣向が似ている人にしましょう。そうしないと自分と利用シーンが重ならず、結果的に合わない、という可能性が高まるためです。

以上のとおり、自分に合うスマホを選ぶためには、機種を睨む前に、自分の使い方の振り返りを大切にすることをオススメいたします。