PolaroidからCubeという小型のビデオカメラが販売されるようです.とってもカワイイカメラで,色々な用途が考えられて夢が広がるビデオカメラです.
見ての通り,ゴルフのパターに乗ってしまうほどに小さいビデオカメラです.しかもマグネットが付いているので特に固定する必要もなくパターに取り付けることができます.しかし,一般にいわれるビデオカメラとしては低スペックなカメラであることは間違いありません.画素数こそ1080pのHDなのですが,バッテリーは1.5時間しかもちませんし,ズーム機能もありませんし,手ぶれ補正機能だってありません.ぶっちゃけスマホのカメラ以下の性能です.なのに,GoProにしても,このCubeにしても,これだけワクワクするのはなぜでしょうか.
それは,今までにないビデオカメラの用途を考えさせてくれる余地があることです.パターに付けたらどんな絵がとれるか,ペットボトルロケットに付けられるかも?これを小型ドローンに乗せたらどうだろう?犬や猫に取り付けられるかもしれない,など,色んな利用用途が考えられます.これらは,既存の「ビデオカメラ」が与えてくれる体験で勝負せずに,違う体験を生み出せる可能性を広げることで,ユーザに受け容れられているといえます.その違う体験においての評価指標は,既存のビデオカメラとは全く違うところにあるので,既存の高性能ビデオカメラに負けることなく,売れていくのです.
証拠として,Sonyのビデオカメラの販売台数は年々減り続けているのですが,逆にGoProの販売台数は年々右肩あがりです.この市場はレッドオーシャンである,などという考え方がありますけど,視点を変えて新たな体験の価値を見出し,これだけの市場を生み出せるのだとすれば,レッドオーシャンこそ良いヒントを見つけられる素晴らしい土壌といえるのかもしれません.
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