イクメンが増えているというが,頑張りすぎて倒れるイクメンがいるらしい.そんなに頑張っても相手のニーズを満たせなければ意味がない.
“イクメンの暴走”で亀裂が走る夫婦が増加中 (週刊SPA!) – Yahoo!ニュース
イクメンはもっと推奨されるべき
男性が育児に参加できることは良いことだろう.子供に目をかけられる時間が増えることで,子供が寂しい思いをせずに育つことができる.女性も働くことが普通となりつつある社会では,男性も育児に参加しなければ子供を立派に育てることは大変なことだ.
スーパーイクメンが理想?
理想的なイクメンは,雑誌やTVで紹介されていて,参考になることも多い.しかし,どうもその理想像を掛け合わせていくと,超人にしか見えない人物像が浮かびあがってくる.仕事はバリバリ,夜は早く帰ってきて子供の面倒を見て,休日には買い物もしてくれて,子供と遊んでくれて…と,このイクメンは果たして人間なのだろうか.
確かに,スーパーイクメンにあこがれる気持ちは分かる.しかし,そんなスーパーイクメンが本当に必要なのだろうか.あれもこれもやってくれるスーパーマンよりは,きちんと自分のニーズをピンポイントに満たしてもらえる方が,実は良いように思う.そう考えると,逆に女性の方も,育児で大変なのはわかるけれども,きちんと助けて欲しいポイントを伝える努力をした方が,結果的に楽ができる.
良イクメンは対話無しには生まれない
ちなみに,言わなくても伝わる,などというのは幻想である.伝わると勘違いしている人は,あなたの想いを汲み取る努力をしている人々を褒め称えた方が良い.キャッチボールにたとえると,この異常性がわかりやすい.
あなたが投げたいなぁ,と思っているボールが地面に落ちているとする.相手はボールを見つめていることに気がついて,落ちているボールの所まで走っていき,ボールを拾い上げて「これを私に投げたかったんだね」とにっこりとほほえむ.こんな状況はキャッチボールでもなんでもない異常な光景であることがわかる.いわなくても伝わるというのはこの例と同じぐらいに不自然なことといえよう.
そんな状態では,ニーズを捉えたイクメンが生まれるわけがない.
オンリーワンのイクメンを
対話を通じて,お互いに想いを伝え合うことは面倒なことではある.しかし,伝える手間を惜しんだがゆえに,それ以上の手間をかけることはナンセンスだろう.ステレオタイプのスーパーイクメンを夢見るよりも,ニーズを理解し合ってオンリーワンのイクメンを目指した方が,夫婦にとって幸せなものになることは間違いない.
私も気をつけようっと.
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