タブレットを買うか,ノートPCを買うかは,その製品が何を狙っているのかを考えれば自ずと分かる.あなたはどちらの狙いに近いニーズを持っているだろうか.

パソコンの代わりにタブレット、本当に十分?

iPadは情報閲覧に向く

タブレットで最も人気があるiPadは,マルチメディアブラウジングのためのデバイスである.つまり,写真,映像,テキスト,音楽などを楽しむためのデバイスである.そのために,非常に美麗な画面,高解像度を提供し,さらに非常にわかりやすい操作感を実現している.一方で,その使いやすさを提供するために,マルチタスキングや自由度を制限している.よって,目的に沿ったブラウジングに対しては非常に使いやすい.しかし,自由度が低いために,アプリ間の連携が必要になるような作業(ドキュメント編集作業など)や,閲覧したメディアを共有したりといった作業はあまり得意ではない.

nexus7は情報発信に向く

次に取りあげたいタブレットとして,最近注目されているnexus7がある.こちらも同様にマルチメディアブラウジングを主にしている.しかし,iPadと比べて,統一感や分かりやすさを一部犠牲にしつつも,様々な自由度を上げることに成功している.そのため,iPadが苦手とする,アプリ間の連携が必要になるような作業,例えば情報のキュレーションや情報発信に対して,とても有効に機能する.そのため,ITリテラシが高めで,情報のキュレーションとそれらの情報を発信することがが好きな人にはお勧めといえる.

PCは情報編集・作成に向く

最後に,PCはもともとは人間がやる作業を代替したり,支援したりする用途で作られている.ゆえにドキュメント作成,プログラミング,マルチメディアの作成などに向いており,マルチメディアブラウジングは副次的な用途となっている.よって,コンテンツ生成,例えば,年賀状作成,創作活動,ブログ執筆,インターネットビジネスなどをやりたいという用途があるのであれば,タブレットでは役不足であるから,ノートPCを買った方がよい.

自分の目的と照らし合わせて買う

非常に簡単ではあったが,同じタブレットでも狙いが違ったりし,さらにデバイスのカテゴリが変われば,全く狙いが異なることが分かって貰えたと思う.このように,各社のどの製品が何を狙っているかが分かれば,あとは自分が何をしたいのかと照らし合わせて買えばいいのである.

家電量販店のスタッフに聞こう!

なお,専門家でもない人がこれらの狙いを適切に理解することは煩雑かもしれない.そういう場合には,家電量販店にいくと良い.優れたスタッフはこれらの違いを明確に,わかりやすく説明できる.ゆえに,まずはスタッフに製品の狙いと,得手不得手を説明してもらうと良い.説明が上手くできるスタッフであれば,安心して自分が何をしたいのかを相談してみよう.きっと親身に相談にのってくれるはずだ!

ぜひ皆さんには,自分の目的にあった製品を購入していただき,優れた体験を楽しんで欲しい.

 

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