小さい子どもの動きは観察していると本当に面白いですね。自分の興味のある方向へ全力で向かっていく姿勢は素晴らしいものを感じます。とはいえ、飽きるとすぐに放り出してしまうので、とても儚いものでもあるといえます。

特に面白いのは、彼らの仮説検証のスピードです。こうかも?と思ったら、すぐに試して失敗します。そして、次はこうかも?と思ったらまた試します。それをずっと繰り返していきます。

歳をとると、仮説検証を頭のなかでやってしまい、なかなか実践しないようになりがちです。確かに頭のなかでシミュレーションができることは効率が良いのですが、たまに、正解かもしれないものを、頭のなかで潰してしまい、結果として正解にたどり着けないし、表面的には何も残らない、ということになります。

特に、あたらしいものを産み出す営みにおいては、100打って1あたるような世界ですので、子供のような柔軟で素早い仮説検証をしながら、常に学ぶことが重要です。それに、大人ならではの忍耐が加われば、素晴らしい力になります。根気良く手を動かしながら考えられるようになれると良いですね。

子どもの動きは無意味に見えることも沢山ありますが、全ての時間を成長に活かしているのは間違いありません。よく見れば子どもから気付かされることは沢山あります。