何も意識せずに毎日を生活していると、ついつい似たもの同士で集まって、話をする傾向があります。似たもの同士でいると、結構心地が良くて、心が乱されることも少なく、ストレスを少なくして生活できるので、必ずしも悪いことではありません。

ただ、必ずしも心地の良い間柄だけて、人生は完結しないわけです。学校だったり、仕事だったり、近所付き合いだったり、色々なコンテキストで自分とは似ていない人たちと話をしなければいけない機会もそれなりにあります。そうすると、居心地の悪さを感じたり、話をしていて摩擦が起きたりします。それは、精神的に楽なものではありません。

ただ、少し視点を変えると、そういった環境はもの凄く刺激的で、楽しくなる可能性があります。なぜかというと、その環境には、自分とは違う視点、違う世界、違う価値観を知っている人がいるからです。新しいことを知って、自分の世界を広げる機会になります。

さらに、スタンフォード大学のd.schoolという有名なイノベーターを養成する学校によれば、新しいものを生み出すには、全く違う価値観、専門性を持つ人たちが集まって、コラボレーションしてこそ、新しいイノベーションが産み出せるといっています。

このように、自分とは違う人と話すことは、必ずしも居心地は良くなく、ある意味辛いことではありますが、裏を返せば、自分が成長したり、新しいものを生み出す大きな原動力になるものだといえます。

どちらにせよ、やってきてしまうものなら、うまく乗りこなして、活かしていきたいですね。