Google Readerと並んで、Evernoteは私のウェブブラウジングを変えたといっても過言ではないほどに自分の生活に不可欠になっているのだけど、そのEvernoteでクリップした情報を活かすために必ずした方が良いことがある。新社会人になると時間も余裕もなくなるので、ちょっとした習慣が自分の蓄積した情報を活かせるかどうかに大きく寄与する。

身につけたい習慣とは、クリップする際に一文、できれば1パラグラフ分ぐらいの感想を残しておくことだ。そうしないと、なぜそのページをクリップしたのかを直ぐに忘れてしまうのでもったいないことになる。なぜクリップしたのかを忘れてしまうと、その意図を思い出すのに時間がかかってしまうし、そもそも二度と思い出せないことすらある。そうなると、折角クリップして情報を蓄積しているのに、情報を自分のためのものとして活かすことが難しくなってしまう。

なので、クリップする際には自分が「クリップしよう」と思った理由を一文で残しておくことを習慣づけて、クリップした当時の自分の感想や意見を想起しやすくしておくことが大事になる。このとき、タグを使うことも手ではあるのだけど、タグは「カテゴリ」を表せる程度のものであって、抽象度が高すぎる。なので、クリップした記事を整理することには役立つのだけど、自分の感想や意見を後で確認して思い出すためには不十分なので、一文にすることをおすすめしたい。ちなみに、自分の場合はブログ記事のタイトルにするならどう書くかなどと考えながら一文を書いている。この方法だとそれなりにインパクトのある一文が書けて良い。

玉石混淆の情報があふれている現代において、自分が保存しておきたいと思える情報に出会えることはとても貴重なことだ。また、全てを覚えておくことよりも、必要に応じて引き出すことが重要になっている時代において、なぜ自分がその情報に出会い、クリップしようと思ったのかをキチンと形に残しておくことは、価値ある情報を自分の糧として活かす第一歩となることは間違いない。