5/28日のNEWS23(#news23)で,グローバル化が求められているのに,若者(学生)が留学しないといっている.内向き思考になってしまっているなどと解説していたけど,本当は留学に使うお金が無いという方が正しいと思う.無欲世代,〜〜離れとか,色々言われるけど,正直いって若者世代には欲の前に使うお金がない.

私は学生の頃,奨学金+バイトでお金を稼いで大学に通っていたけど,そんな状態で留学はできなかった.留学するとなると,資金的には親に頼らないかぎり大分厳しい.とはいえ,私の親は留学に行かせる余裕があるような家ではなかった.友達の何割かは同じ境遇で,さらに酷いと,今でも奨学金を返すだけで毎月精一杯の生活をしている人すらいる.

この問題は留学に限らず,〜〜離れとか,子供を産んでくれないとか,そういう問題にだって通じている.大人が若人に期待している多くのことをやるには,正直いってお金が足りない.これからの時代,子供を乳母車にのせて,親を肩に背負って生きることを考えたら,安心して子供を産めないし,そもそも自分のためにお金を使って良いものかすら悩む.女性手帳などによる意識の変革や雰囲気でなんとかなるような問題ではない.

どの時代でも,これだから若い者は…といわれるものなのは理解している.しかし,今の若者世代には職は無い,職を持ててもプライベートの時間がない,死ぬほど働いても将来のことは不透明.そんな状態で子供を産んでくれない,グローバル化しないといけないのに内向き思考だ,若者の〜〜離れなど,好き勝手に若者を嘆きすぎではないだろうか.今の日本社会は若人中心にできていないのに,期待と責務だけを若人に背負わせすぎなのだ.

大人「がんがん行こうぜ!」若人「ざんねん,MP(金)が足りない!」