エコキャップ運動を知らない人は少ないと思うけど、しかしなぜエコキャップ運動は流行したのだろう?

エコキャップ運動 – wikipedia 

エコキャップ運動はもともと高校性がキャップを回収して焼却処分ではなくリサイクルして再資源化をすることを目的として始めた。また、再資源化そのものよりも、この活動によって資源や環境、貧困などに対する意識を高めることを目指している。

エコキャップ売却額、寄付金・補助金、関連物品販売費などは合計で1.5億にもなっており、NPOの活動としてはそれなりに大規模な経済が回っているようで、エコシステムとしても相当成功しているように見える。

とはいえ、実際のところはエコキャップ運動自体はエコキャップ回収のためのエネルギーやリサイクルするためのエネルギーを考えると、全体的にみるとそこまでエコであるとは言えない。資源や環境を考えるための活動であるはずが、実際には資源や環境にあまりよろしくない活動になっている。

本質的に環境や資源に対して良い影響を与えられているとは言い難い活動が、なぜここまで流行するのだろうか。一つの要因として、かなり少ない作業で人の善意を満たすことができる活動であるから、人が満足を得るために活用されているということはあるだろうけど、それ以外にもキーとなる要因がありそうだ。

エコキャップの事例で確実に言えることは、技術的にイノベーティブでなくても本質的に何かの事象を解決する仕組みが無くても、ムーブメントを作ってお金が回るようにできる、ということだ。残念ながら私には詳細なビジネスモデルを知る術がないのだけど、もしエコキャップ運動についてステークホルダの分析や、ビジネスモデルを詳細に知っている人がいたらぜひ情報共有してもらいたい。