こんにちはKinoです.今日はデザインするときの”考え方”についてお話しします.

みなさんは,日々仕事をしていると何かしらを作ってると思います.ノート,仕事の書類,プレゼンテーション,ソフトウェアなどさまざまなものが考えられます.さて,その「何か」を作るときに,皆さんはどんなことを意識して作っていますか?そして,それらを生み出すときに,自分が使いたいと思えるものを作れているでしょうか?もし,あなたが作り出したものたちを思い出して,この問いにYesと答えられない状態なのであれば,作るときの姿勢を見直すことで,仕事の質をぐんと高めることができます.

日々の仕事が非常に忙しくなってくると,どうしても仕事をさばくのに精一杯になってしまい,良いものを生み出そうとする意識が遠のいてしまいます.人一人のリソースに限りがあるので,それはある程度仕方が無いことだとは思います.しかし,少なくとも自分が使いたい,と思えるものを作れなければ,他の人にとっても良いものになる可能性は極端に低い,ということは忘れてはなりません.

たとえ,自分がターゲットではなく,自分が使うことはないモノを作るとしても,誰のためにどう良いのか,自分の中で整理できていることが大事です.例えば,上司から指示されて「何の役に立つんだろう?」と思いながら作るのは大変もったいないです.上司から十分に説明を受けて,何の役に立つのかを意識できれば,その仕事の質はぐんと高まります.

ただ,そもそも上司が何の役に立つのか把握できておらず,指示の意図が全く理解できないとかいう場合も多いので,萎えることもあるとは思います.しかし,自分だけでも何の役に立つか自分で意識するのは,意識しないのと大きく結果がかわります.

もちろん,「自分が使いたいと思うものを作っているか?」という問い掛けをしているだけで,生み出す全てのものが良いものになるとはいえません.しかし,自分の意識を変えることで,確率を上げていくことは確実にできます.まずは自分が作ってきたものを振り返ってみて,自分の使いたいものが作れてないなぁと思ったときは,少し深呼吸でもして,資料作りに対する考え方を少し自分中心に見つめ直すところから始めましょう.せっかく何かを生み出しているなら,それらが自分にとって価値があり,また人に喜んで使ってもらえるものにならないと,もったいないですよね.