ここ2日ぐらい高熱で倒れていました。仕事も急遽年休を取得することになったのでだいぶ焦りましたが、3日目にはなんとか復帰して仕事をこなしています。
おかげさまで、ブログの更新も滞りました(笑
しかし、病人になって倒れていたことで、日々当たり前に満たされている欲求の大切さを再認識できました。回復過程で、自分の欲求が時々刻々と変化していく様子は面白い体験だったので、ご紹介いたします。
まず、高熱が出る前の晩、仕事から帰って気づいたのは、自分がとにかく寝たいと思っているということでした。体もだるいので、風呂にも入らず市販薬を飲んで寝ることにしました。そして、次の日起きると、39度を超える高熱になっており、起き上がることすら面倒な状態でした。あーだめだと思い、この時点で会社には休む連絡を入れました。
流石に高熱すぎてやばいと思ったので、死に体で内科を訪れて受診し、風邪薬を処方してもらって戻りました。もはや食欲もあまり無いので、少しだけ胃に物をいれて薬を飲み、倒れるように寝ました。そのあとは食事もせず、ただひたすらに寝続けました。
そして、次に気づいたら日付が変わっていました。この時点で少し薬が効いたようで、動く気力が湧いてきます。同時に食欲が戻ってきました。適当ゼリーなどを食べて再び薬を飲み、空腹がそれなりに満たされて、一息したところでだるさに負けてまた眠りにつきます。
次に起きたのは朝でした。熱は高いままでしたが初日よりはだいぶ楽になりました。食欲もあったので、出来合いのものをあたためて、比較的普通の食事を楽しむことができました。とはいえ、歩くとふらつく程度に体調は悪かったので、会社には2日目も休む連絡しました。病気のときに嫌味一つなく休めといってもらえるのは、とても癒されますね。
この朝に気づいたのは、昨日は全く気にも留めなかった自分の顔つきやボサボサの髪の毛が気になるようになったことです。なので、風呂に入ったりヒゲを沿ったりして、身なりを整えていきました。しかし、目がやたら疲れるので横になり、普段は聞かないラジオを延々と聴き続けていました。とはいえ、少し動いたこともあり、あっというまに眠りにつきました。
次に起きたのは昼下がりでした。だるさも多少落ち着いてきて、次は、仕事のことが気になりはじめます。2日も休んで大丈夫か、どうやってリカバリーするのか、などです。すでに体調や食事に関する心配よりも、それらの心配の方が度合いが強くなりました。また、食品の買い込みなどをしに外出しました。その後、日課にしている情報収集を再開したり、録画してあったテレビ番組などをみるようになりました。要するに、過去未来のことや、社会のことが気になるようになってきたといえます。
このような感じで、2日目の夜までには、ほとんど普段通りの精神状態に戻りました。
このように振り返ると、人間の根源的欲求とは何なのかがよく分かります。また、普段の悩みがいかに高次の(ぜいたくな)欲求の悩みなのかも分かります。今回の体験は、普段は忘れている当たり前に満たされているものの大切さを再認識する良いきっかけになりました。健康は第一であることは間違いないのですが、このように振り返る機会を持つこともまた、悪いことではないのかもしれませんね。
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