ついに、iPhone6が発売されましたね！前評判の通り、サイズの大きいiPhone6 plusも発売されました。iPhone6は5シリーズよりも大きくなって4.7インチ、plusは5.5インチとなっています。

前々から気になっていたので、さっそく家電量販店に触りにいってきました。結論としては、iPhoneの良さやこだわりが消えつつあると感じてしまい、ガッカリする結果となりました。正直、端末サイズについてはXperiaなどの後追いと言われても仕方がありません。

ぱっと触った感じでは、iPhone6はシリーズ史上もっとも軽いということで、持ち上げた時の軽さはすぐにわかるほどの違いでした。また薄さと縁の丸みがうまくマッチしていて、比較的グリップ感も悪くありません。

しかし、片手操作をするには絶望的に大きいです。iPhone6は片手で把持して、ある程度の親指操作はできますが、タッチスクリーンの上方を、持ち替えずにタップすることは困難です。plusに至っては片手操作をする気にすらなれません。自然と両手操作を強制されます。身長が190cmとかを超えていればなんとかなるかもしれませんが、一般的な日本人には片手操作は無理です。

両手で使うから良いという方にとっては、iPhone6は中途半端です。plusは操作は良いのですが、ポケットに入れるのが苦労するサイズです。操作以外の面で難儀しそうです。plusは両手操作で、カバンに入れて持ち歩く方なら良さそうです。

店頭で触っている分には、動かずに安定した環境で使っているのでまだ良いのですが、これが電車の中とかになることを想定すると、画面が早々にひび割れることになりそうだと感じました。大きさ的には、我慢するとしてもiPhone6の大きさが限界です。

他のスマホよりも少し小さく、片手に馴染むような独特の縦長さがiPhoneシリーズの特徴で、ユーザビリティとしても良かったにも関わらず、その特徴を捨ててしまったのは大変残念です。個人的にはplusを出すぐらいなら、3.5インチのminiを出して欲しいと思っています。

とはいえ、今の時代は大画面高精細がもてはやされているので、市場的にplusの登場は仕方が無いのかもしれません。しかし、市場に迎合したデザインはAppleらしくない気がします。彼らはユーザの声の先にある、真のユーザ体験を捉えてデザインすることでユーザを魅了してきたデザインリーダーだっただけに残念です。

スマホのサイズだけみてもiPhone6には歪みが見えます。優れたスマートフォンであることは間違いありませんが、世の中を魅了したiPhoneは徐々にかすみつつあるようです。大好きなiPhoneだからこそ、このかすみが気になります。今後もAppleには、真に使いやすい、優れた体験を提供するスマートフォンの開発を期待したいものです。