ストレッサは日常生活について回る。しかし、自分が受けるストレスとは、あくまで自分がどのように感じるかに依る。そのため、上手くストレスと付き合って生きていくことが大事となるのは間違い無いのだが、具体的にはどのように対処したら良いのか。今回は、3(R+C)というストレスへの対処法をご紹介する。

3R (Rest, Recreation, Relaxation)

Rest(休息)

疲れは知らずにたまるので、動けなくなる前に、自発的にきちんと休むこと。例えば、睡眠は毎日5時間以上が良い。ちなみに、5時間しか寝ていないと一週間で二日徹夜したのと同程度に疲れると言われている。勤勉であることは重要だが、きちんと休むことも長く勤勉でいるためには重要である。

Recreation(気晴らし)

何か息抜きになることをして、ストレスを発散すること。自分はコレだけ!とならずに幅広く発散法を持つと良い。例えば、自分のストレス発散方法を書き出したりして、自分の気晴らしになることを意識しておくと良い。

Relaxation(息抜き):

体が緩むと心も緩むので、定期的に体をリラックスさせること。例えば、腹式呼吸をしっかりできると、呼吸が深く、ゆっくりになる。リズムが整った深い呼吸をすることで、ストレスなどへの耐性を向上させるという「セロトニン」が増やせる。ちなみに、セロトニンを増やすために、6〜9時の朝日をしっかりと浴びることも大事。

 

3C(Cognition, Control, Communication)

Cognition(知ること):

まずは自分が悩んでいることと、それに対して取り組むべきことは何かをよく考えること。ストレッサを正しく認知しておくことは、自分が感じるストレスに対して大きな影響を与える。人間は未知のものに恐怖を感じるので、まずは未知を減らすだけでもストレスを減らすことが可能である。

例えば、「どうせ、私は〜」、「たまたま運が良かった」などと、自分に対してマイナス面ばかり見たりしていないだろうか。それらを正しく評価できるようになるだけでも、自分へのストレスは大きく軽減できるようになる。

 Control(制御すること):

ストレッサ自体を自分でコントロール可能かどうかを考えること。ストレッサが自分自身には変えられないのであれば、それらは一端横に置いて、自分が変えられるものにだけに集中した方が効率がはるかに良い。代表例として、過去や他人は自分でコントロールすることが難しい。そういった変えられないものにいらついているのは時間の無駄である。

Communication(会話すること):

人は会話することでストレスを発散することができる。特に、自分から話しかけるクセを付けると、相手の反応を待つよりも自分から話しかけた方が気迷いが減らせる。

まとめ

人生は自分でコントロールできる範囲は限られている。自分が確実にコントロールできるのは今の自分だけであるから、過去にあった後悔や未来への不安を閉め出して、自分が今できることに集中して頑張ることをおすすめしたい。

道は開ける 新装版

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著者デール カーネギー,Dale Carnegie,香山 晶