「ブログは論破されることに意味がある」という記事を読んで、自分がブログを書く営みを続ける理由についてとても考えさせられたので、感想を少しまとめたい。

ブログは論破されることに意味がある – 長椅子と本棚

自分は日々行っているインプットの中で、興味深い情報をきちんとした形で残すためにブログを書いている。とはいえ、ブログの記事にするからには、読者の皆さんが読む価値のある記事を書こうと心がけている。そのため、自分が面白いと思う視点で記事を書きながらも、間違った情報は流さないように気をつけているし、意図の読み違いが起こらないように留意している。しかし、意図の読み違いを気にしすぎると、筆が止まるし、書き上げられたとしても蛇足の多い角が取れた内容になりがちだ。

たとえ意図の読み違いの危険性があっても角の取れた情報提供をするよりは「今の私はこういう視点で、こちらが正しいと考えている」と、自分の視点と主張とを明確にして論じた方が、面白い記事になることは間違いない。さらにそれによって、視点や視野が違う人達と深く議論できた方が結果として記事の価値が深まる可能性が高いと感じている。

個人的な感覚ではあるけど、ブログは読者の皆さんに情報を一方的にお届けする「だけ」のものと捉えるのではなく、自分の記事を元に議論して、情報の価値をより良いものにしていくための場でもあるのだと考えた方が適切なように思う。もちろん、視点の違いを理解せずに主張だけを見て脊髄反射的に批判したり、煽ってくる人も少なくないので怖いというのも正直ある。しかし、だからといって恐れて筆を止めることはせずに、良い議論ができる場を提供し続けたい。